2019年07月09日

M45 MEU(SOC)の覚え書き

こんばんは、Rockhopper.です。


前回投稿から数ヶ月、暑さと湿気が増して参りました。
相変わらずサバゲーとは無縁な日常ですが一応生きています。



唐突ですがM45 MEU(SOC)についてのメモ的記事でも。
誤った部分のご指摘大歓迎です。

M45 MEU(SOC)の覚え書き

ザ・アメリカンな拳銃。
45口径の代表なM1911については書くまでもないでしょう。

M45 MEU(SOC)の覚え書き
2013年4月、射撃訓練中の26th MEU


【初期】

M45 MEU(SOC)の覚え書き


1985年、倉庫に眠っていたコルト製のM1911をベースに以下の改造を施したもの。(一応全てコルト製ではなく、SFA、イサカなど他社も含む)
クアンティコの海兵隊PWS(Precision Weapon Shop)にて製造されたようです。
具体的な変更点を挙げますと、
・セーフティのアンビ(両利き)化
・グリップセーフティをアフターマーケット化
・3ホールの軽量トリガー
・ラウンドハンマー
・マッチグレードのバレル
・パックマイヤー製のラバーグリップ
・ウィルソンコンバット製ステンレスマガジン

恐らく画像のものは初期も初期なんじゃないかなと。
リアサイトにM1911の名残が強く、マルイさんがモデルアップしている 後期型MEUとは随分印象が異なります。

M45 MEU(SOC)の覚え書き



【中期】

ここからはよく知られてる形ですね。

2002年発行のAmerican handgunner誌の記事によりますと、
・スライドはスプリングフィールド・アーモリー製
・バレル、ブッシング、シアスプリングなどなど機関部をナウリン・マニュファクチャリング製
・フロントサイト、ビーバーテイルセーフティ、リコイルスプリングガイドをエド・ブラウン製
・リアサイトはノバク製
・エキストラクター、マグリリースボタンはウィルソン・コンバット製
・キングズ・ガン・ワークス製のアンビセーフティ

この仕様で製造されたM45 MEU(SOC)は789丁。
うちM1911のフレームについて新造されたモノは1945年まで遡り、およそ10000発の射撃毎にクアンティコのPWSまで送り返して倉庫で眠っていたフレームと交換を行っていたようです。

コルト社所有のパテントが90年代半ばに失効したことで、SFA製のスライドもカスタム品に変えられてあるようです。


M45 MEU(SOC)の覚え書き
中期型刻印:
MODEL 1911 A1
CAL.45


【後期】

SFA製PC9111(現在はラインナップからは消えている)を基に、
それまでのMEU(SOC)のカスタマイズを施したもの。
フレームもPC9111同様SFA・ナショナルマッチフレーム化。

PC9111については法執行機関向けのビューローモデルの市販モデルとのこと。

M45 MEU(SOC)の覚え書き

M45 MEU(SOC)の覚え書き

これにフロントセレーションを彫り込んだものが後期型MEU(SOC)ということでしょう。
SPRINGFIELD Custom の刻印が潰れるイメージもつきますね。


後期刻印:(各メーカーがモデルアップしているもの)
PROFESSIONAL
CAL.45



…つらつら書いてみましたが、
M45 MEU(SOC)で刻印含めて同じものは皆無のようです。

リングハンマーもコレと言った形も決まっていないような…。
グリップもMARSOCの隊員だとカスタムしてある個体も。

M45 MEU(SOC)の覚え書き

あとはロングマガジン化していたり。

MEU(SOC)を民生1911レプリカとして再現を試みたら、
あーでもないこーでもないと論争が起きた話は有名です。



採用当時で.45を運用できる拳銃は他にもありましたが、「次の制式拳銃までの繋ぎ」という名目で生まれたMEU(SOC)。
海軍特殊部隊員だった故クリス・カイル氏が私物として持ち込んだSFA・オペレーターの例もありますが、.45とM1911に対する海兵隊の組織としての拘りが感じられます。

コルト M45A1 CQBP…
よく知られてるタンカラーなM1911までの繋ぎを見事に果たしたということでしょう。

M45 MEU(SOC)の覚え書き




M45 MEU(SOC)の覚え書き

M45 MEU(SOC)の覚え書き

私物のMEUです。
狙ったわけではないですが後期型にあたるでしょう。

スライドはマルイさん純正に刻印を入れてもらったものをパーカーシールでベタ塗り。
フレームは社外品。
パックマイヤーのフィンガーチャンネル付き。
あとはドノーマル。

ぶっちゃけフィンガーチャンネル付きの個体を写真で見たことはないですが、これにしていた隊員もいたんじゃないかなと自分を納得させています…(某オークションにて破格で手に入った故)

選択肢は無限大→なんでもアリ
という理屈からどうやって説得力を持たせるか、難しく感じるところです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


出典:
https://en.m.wikipedia.org/wiki/MEU(SOC)_pistol
https://www.americanspecialops.com/special-ops-weapons/meusoc-pistol.php
http://jimsfirearms.net/baton-rouge/inventory/springfield-armory-professional-1911-a1-45acp/





Posted by Rockhopper. at 01:53│Comments(0)
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